
『義歯を使いこなす能力』を
向上するためのトレーニング理論を教える世界初のコース
What is DENTUREX
DENTUREX (デンチュレックス)
治療用義歯(treatment denture)と運動(exercise)と
トレーニング(training)を掛け合わせた造語
Treatment denture
Exercise
Training
DENTUREX設立の目的
DENTUREX(デンチュレックス)とは
"自信を持って自費の総義歯を患者に提供できる歯科医師を増やすこと " を目的としたスタディグループです。
多くの歯科医師が自信を持って患者満足度の高い自費義歯を患者に提供し、その上でそれを製作して
いただいた歯科技工士に正当な製作料を支払えるようになって欲しいと考えております。
そのことで自費義歯を作る歯科技工士になりたいと思ってもらえる若者が少しでも増えて欲しいという
思いからDENTUREXを設立しました。


治療の成功において、義歯の質を高めることにのみ
我々歯科関係者は注力してきたのではないでしょうか。
歯科関係者から見て問題ない義歯でも噛めないという患者は存在し、
逆に問題の多い義歯でも患者は何の問題もなく使用できており
満足していることも多々あります。我々は多くの患者にこれまで
りんご丸かじりやきゅうり丸かじりを行ってきました。この質の義歯ならば噛めると思っても噛めなかったり、これだと噛めないかなと思っていても噛めてしまうことを経験してきました。
あるとき、引っ張ってもびくともともしないほどの維持力がある総義歯患者にこの方なら噛めると思ってりんごの丸かじりにトライしてもらったところ、義歯が外れてしまいかじることができませんでした。
以前であれば義歯の調整を行うことで噛める状態にするところを
あえて義歯の調整をしないで患者自身で試行錯誤して丸かじりに
トライしてもらった。すると全く義歯の調整をしていないにも関わらずかじれるようになってしまったという出来事がありました。このような経験を数多く経験し、気づいたことはうまくかじれる人
には共通点があるということでした。
そしてうまく義歯を使っている人のやり方をできない人に教えて
トレーニングしてあげれば短時間で噛めるようになるのではないかと考えるようになりました。
ABOUT COURSE
このコースでは
「世界で唯一、患者を“義歯の達人”に導くメソッド」 をお伝えします。
このコースはいわば”スパイス”のようなものです。先生方が普段行っている義歯製作法でうまくいかなかった時にそこにプラスしていただく内容です。現在BPSや〜式デンチャーなど様々な義歯製作法が存在し、
これらを教えるコースも数多く存在します。どの製作法でもうまくいくケースと
いかないケースがあるのではないでしょうか。うまくいかないときにこのコースで学ぶ内容が必ず生きると思います。
このコースでは義歯製作法を1からお伝えすることはしません。これまでの
義歯製作法にプラスして行える内容をお伝えしていきたいと考えています。
主に書籍『義歯を使いこなすためのトレーニング法と義歯調整法』と
QDT4月号5月号の内容『多数歯欠損患者に対する咬合再構成』の内容をベースに実際に診療室に帰ってすぐに実践できる情報をお伝えします。
総義歯の性能判定表(エイシ式)
▶目的
・総義歯の性能判定表(エイシ式)を用いて、患者の食生活や咀嚼に
ついて確認します
※以前は山本式咬度表(山本式義歯咀嚼能率判定表)を
使用していましたが、ビフテキやナマコなどあまり食さないもの
が入っており、近年の食事事情を考慮して改変しました。
フードテストでよく使用する食品も入れてあります。
▶評価のポイント
・「◎問題なく食べることができる
◯工夫すれば食べることができる
△食べることができない
×嫌いまたは普段食べない」の4段階で評価します。
・「△食べることができない」ものについては「なぜ食べられない
(食べにくい)のか」

現在様々な義歯製作法がありますが、
どの製作法も完璧ではありません。
治療用義歯によるリハビリテーションとトレーニングにより患者が義歯を使いこなす能力を向上させることにより患者も歯科医師も、歯科技工士も納得する義歯を入れることが可能となります。
義歯は保険で十分だと多くの先生方は
考えていないでしょうか。
そのような先生方に考えてもらいたいことがあります。
その義歯を今後10年後、20年後には誰が製作するのでしょうか。歯科技工士自体は減少しており今後も減少は続いていきます。保険の義歯をしっかり作ってくれる技工所は無くなっていきます、そもそも新規で保険の義歯技工を受けてくれない時代がすぐそこに来ています。今日本の歯科技工界を支えているのは60代以上の歯科技工士です。彼らが仕事を辞めてしまえば誰も引き受けてくれなくなるでしょう。良いものを歯科技工士が作りそれに対する正当な報酬を得られなければいなくなってしまうでしょう。これまでの日本の保険の義歯は寝る間も惜しんで家族も顧みずに仕事をしていただいてきた歯科技工士の犠牲により成り立っていたと言っても過言ではありません。

LECTURER PROFILES

鈴木 英史
2004年 大阪大学歯学部卒業
2008年 大阪大学大学院歯学研究科(歯科補綴学第一講座)卒業
博士号を取得
2009年 大阪大学歯学部附属病院 口腔補綴科 医員
大阪大学歯学部学生実習の指導医
2011年 鈴木歯科医院勤務
2013年 医療法人社団 英仁会 鈴木歯科医院を設立
理事長に就任
義歯治療におけるパラダイムシフト=新時代の義歯治療
これまで私も含め多くの歯科医師は、義歯の質を上げることが患者満足度に繋がり、機能も
向上すると思ってきたのではないでしょうか。従来のパラダイムは義歯の質の向上をすれば
患者満足度は向上し高い機能回復を行うことができるというものでした。
これはドグマです。
義歯の質をいくら向上したとしても満足度も上がらなかったり、機能回復できない人も
存在します。そこで我々は新たなパラダイムを提唱したいと考えております。
心理的要因
義歯を使いこなす
能力
義歯の質
患者満足度⇧ 機能⇧
義歯の質と義歯を使いこなす能力と心理的要因の三つの要素の掛け算で、患者満足度や機能回復が決定するというものです。どれだけ良い義歯を作っても、患者の義歯を使いこなす能力が低く心理的な障壁があると、高い機能や患者満足度を得ることができません。逆に義歯の質はそこまで高くなくても患者の使いこなす能力が高く、心理的障壁がなければ高い機能を発揮することがあります。
我々歯科関係者は義歯の質を高めることはもちろん重要ではありますが、義歯を使いこなす能力を向上し、
噛めるという自信を患者につけてあげることが求められるのです。